サーフィン中に巨大地震発生!
サーファーの避難方法とは?

由比ガ浜海岸 参加者約20名

地震発生をどのように知るのか

 由比ヶ浜海岸。穏やかな波で多くの人がサーフィンを楽しむ週末。そんな中で、巨大地震が発生したら!?今回は、そのような想定の元で、実際に海上に出ているサーファーに向けて避難訓練を実施しました。
 訓練に参加するのは海上にいる多数のサーファー。訓練が行われることは事前に波情報サイト、サーフショップ、周辺駐車場での訓練前のチラシ配り通して周知を行いつつも、実際に訓練に参加するのは、事前に参加を申し出た人では無く、その日、その時、海上にいたサーファーです。一切参加者との事前打ち合わせの無い、本当の訓練。その中で果たしてサーファーは避難出来るのか?
そんな中で訓練開始時刻にオレンジフラッグを振り、拡声器で訓練実施を呼びかけると、南風ということもあり海上のサーファーに拡声器の声が届かない。見えているはずのオレンジフラッグの効果も薄い!?

オレンジフラッグと避難先周知の重要性

 由比ヶ浜は、週末ともなればサーファーから観光客まで、多様な人で賑わう鎌倉で最も有名な海岸。岸近くのサーファーや砂浜の観光客は、4分少々で浜辺に設置した本部まで避難。海上のサーファーへは南風ということもあり、拡声器での声は届かないようだった。
 浜辺の本部に避難した人達に、オレンジフラッグの存在を知っているか確認したところ、20名ほど集まった中でオレンジフラッグの存在を知っていた人は0名。
オレンジフラッグと避難場所までの経路をしっかり説明して、集まった20名には啓蒙&周知をしっかりと行い、実際に地震が発生した際の想定をして頂きました。
今回の訓練で、拡声器での声が南風で海上には届きづらいという事実を確認出来ました。これは、拡声器の何倍も音量が出る防災無線であっても、南風が強まれば、必ずしも正確に海上で聞き取れるものでは無いという確認にも繋がったものと思います。また、そのために生まれたオレンジフラッグ制度も、サーファーの間ではあまり認知されていない可能性も感じられました。今後も訓練と啓蒙を続けて行くことで、必ず情報周知や啓蒙にも、良い波を生んでいくことが出来ると信じます。